平成30年度 航空人間工学部会 活動計画

(1)研究目的

航空人間工学に関する知識の普及、情報の共有化を目的として、本年度は、他分野を含む幅広いヒューマンファクター研究にかかわる進展、事故事例から得た人間特性及びヒューマンマシンインターフェイスに関する事故防止方策の動向を分析検討する。

(2)手段・方法

【1】研究例会の開催

日時:2018年6月22日(金) 10:00-16:30(受付09:30開始)

場所:野村不動産天王洲ビル2階

【予定講演】として

1) 飛行データに基づくパイロットの行動とワークロードの解析:OPSAMS(JAXA)

2) 日本及び世界におけるヘリコプタ安全活動の紹介(日本ヘリコプタ協会)

3) ヘリコプタパイロット視覚情報支援技術の研究:SAVERH(JAXA)

4) 鉄道におけるヒューマンファクターに基づく安全研究(西日本旅客鉄道)

5) 医療におけるヒューマンエラー対策とレジリエンス(上尾中央総合病院)

【2】施設見学会

下期に施設見学会を計画・実施する。

【3】委員会・幹事会の開催

適宜委員会及び幹事会を開催し、部会活動を円滑に行うとともに、会員の意見を部会活動に反映させるよう努める。

【4】部会ホームページの運営

インターネットを使った部会ホームページを活用して当研究部会の活動内容を広く周知するとともに、活動案内の掲示や会員からの参加申し込みに活用する。本年度は、ホームページ以外の新たなメディアの活用についても実現の可能性と維持管理方法について検討する。

(3)期待される成果

 航空安全の推進に関わる官・民・学の多くの組織が関わっているため、これらの関係者が交流し討議を重ね、情報を共有する場を当研究部会が提供することにより、航空人間工学の知見獲得が可能となる。また、航空の安全の推進へ大きく貢献できるものと考える。



平成29年度 航空人間工学部会 活動報告

(1)研究目的

航空人間工学に関する知識の普及、情報の共有化を目的として、今年度は「空の安全ー新たな動向」をテーマとして活動を行った。

(2)手段・方法

上期の活動として例会を開催した。また、下期の活動として施設見学会を行った。概要は以下のとおりである。

【1】第99回例会(公開講座)

第99回例会(公開講座)を以下の内容で開催した。

本年度のテーマ「空の安全ー新たな動向」に沿った講演を行い、活発な議論が行われた。

日 時:平成29年7月7日(金) 10:30-16:30

場 所:野村不動産天王洲ビル2階

参加者数:114名

講 演:

1.「将来の航空交通システムに関する長期ビジョン」

 本江 信夫 氏

 (航空局 交通管制部 交通管制企画課 航空管制技術調査官)

2.「運航乗務員の疲労リスク管理について」

 浅田 勉 氏

 (公益財団法人 航空輸送技術研究センター 技術部 部長)

3.「Flight Data Predictive Caution System フライトデータの活用例」

 粂内 健太郎  氏

 (ANA 安全推進センター 安全推進部 B737 機長)

4.「ヘリコプターのダウンウォッシュが地上に及ぼす影響について」

(朝日航洋株式会社、JAXA、防衛大学校の協力研究)

 長尾 牧 氏

 (朝日航洋株式会社 航空事業本部 運航統括部)

5.「インドネシア エアアジア QZ8501 便の事故から学ぶ」

 宮地 秀明 氏

 (日本航空株式会社 運航本部 運航安全推進部 SMS推進室 室長)

【2】施設見学会

施設見学会を以下の要領で実施した。

日時:平成30年1月31日(水)13:30-16:30

場所:東京メトロ 総合研修訓練センター

参加者数:30名

内容

 ・総合研修訓練センターの見学と質疑応答

【3】委員会

本部会の運営に係る方針を決定するために、今年度は委員会を2回開催した。委員会の概要は以下の通りである。

●第65回委員会(2017年度第1回 委員会)

日時:平成29年12月14日(水) 16:30-18:00

場所:野村不動産天王洲ビル14階 会議室

議題: 

・本年度活動状況

・第99回例会(公開講座)

・第100回例会(公開講座)

・見学会

・今後の委員会・幹事会の予定

・JES研究部会「航空人間工学部会」の継続に関して

・委員(朝日航洋株式会社)の変更に関して  

●第66回委員会(平成29年度第2回 委員会)

日時:平成30年3月22日(木)10:30-12:00

場所:(公財)航空輸送技術研究センター(ATEC) 会議室

議題:

・下期見学会について

・第100回例会(公開講座)について

・平成29(2017)年度会計報告

・平成29(2017)年度事業報告

・平成30(2018)年度事業計画

・第100回例会の準備

・今後の予定 / その他

その他、委員会および例会の活動準備等のため、今年度は幹事会を4回開催した。

【4】部会ホームページの運営

インターネットホームページにより、非会員も含め多くの関係者に対して航空人間工学への理解・関心を深めることに貢献した。例会の申し込みはホームページから行えるようになっており、広く周知できることで、今年度の活動においては非会員からの参加申し込みも多数いただいた。

(3)成果及び展望

 本年度は「空の安全−新たな動向」をテーマに、例会では「将来の航空交通システムに関する長期ビジョン」「運航乗務員の疲労リスク管理について」「Flight Data Predictive Caution System フライトデータの活用例」「ヘリコプタのダウンウォッシュが地上に及ぼす影響について」「インドネシア エアアジア QZ8501 便の事故から学ぶ」の演題を通して、参加者間でそれらの知見を共有し、理解を深めることができた。

 また、施設見学では東京メトロ様の総合研修訓練センターの見学を実施した。航空と鉄道分野は異なるものの安全運行を堅持するための教育・訓練の重要性、安全への思いは共通するものであり、意見交換を実施することによりヒューマンファクターに注目した安全面の向上の重要性ならびに安全への強い思いを関係者で再認識・共有できたものと考える。



以 上