平成29年度 航空人間工学部会 活動計画

(1)研究目的

航空人間工学に関する知識の普及、情報の共有化を目的として、本年度は「空の安全−新たな動向」をテーマとし、航空事故事例から得た人間特性及びマンマシンインタフェースに関わる問題、次世代の航空機等における事故防止技術の動向を分析検討する。

(2)手段・方法

【1】研究例会の開催

日時:2017年7月7日(金) 10:00-16:30(受付9:30開始)

場所:野村不動産天王洲ビル2階

【予定講演】として

1) 将来の航空交通システムに関する長期ビジョン(航空局 交通管制部 交通管制企画課)

2) 運航乗務員の疲労リスク管理について(ATEC)

3) Flight Data Predictive Caution System フライトデータの活用例(ANA)

4) ヘリコプターのダウンウォッシュ-が地上に及ぼす影響について(朝日航洋(株)、JAXA、防衛大学校の協力研究)(朝日航洋)

5) インドネシア エアアジア QZ8501便の事故から学ぶ(JAL)

【2】施設見学会

下期に施設見学会を計画・実施する。

【3】委員会・幹事会の開催

適宜委員会及び幹事会を開催し、部会活動を円滑に行うとともに、会員の意見を部会活動に反映させるよう努める。

【4】部会ホームページの運営

インターネットを使った部会ホームページを活用して当研究部会の活動内容を広く周知するとともに、活動案内の掲示や会員からの参加申し込みに活用する。本年度は、ホームページ以外の新たなメディアの活用についても実現の可能性と維持管理方法について検討する。

(3)期待される成果

 航空安全の推進に関わる官・民・学の多くの組織が関わっているため、これらの関係者が交流し討議を重ね、情報を共有する場を当研究部会が提供することにより、航空人間工学の知見獲得が可能となる。また、航空の安全の推進へ大きく貢献できるものと考える。



平成28年度 航空人間工学部会 活動報告

(1)研究目的

航空人間工学に関する知識の普及、情報の共有化を目的として、今年度は「安全運航への新たなアプローチ」をテーマとして活動を行った。

(2)手段・方法

上期の活動として例会を開催した。また、下期の活動として施設見学会を行った。概要は以下のとおりである。

【1】第98回例会(公開講座)

第98回例会(公開講座)を以下の内容で開催した。

本年度のテーマ「安全運航への新たなアプローチ」に沿った講演を行い、活発な議論が行われた。

日 時:平成28年6月24日(金) 10:30-16:40

場 所:オリンピック記念青少年総合センター(東京・代々木)

参加者数:119名

講 演:

1.「脳波を用いたパイロットのワークロード評価について」

 荒毛 将史 氏

 (航空自衛隊 航空医学実験隊 第1部 人間工学科 人間工学班長)

2.「災害救援航空機情報共有ネットワーク(D-NET)の研究開発」

 小林 啓二 氏

 (国立研究開発法人 宇宙航空研究開発機構 航空技術部門

   航空技術実証研究開発ユニット 主任研究開発員)

3.「AOn your mark, Get set, Upset !!(UPRT の世界動向と私たちの準備)」

 菊地 和也 氏

 (ATEC Working Groupメンバー

   ANA フライトオペレーションセンター オペレーションサポート部

                      アシスタントマネジャー)

4.「A350に導入されている新技術と特徴について」

 ジャン ミッシェル ロワ Jean-Michel Roy 氏

 (エアバス社 テストパイロット)

【2】施設見学会

施設見学会を以下の要領で実施した。

日時:2017年2月15日(水)10:30-15:00

場所:東海旅客鉄道株式会社 東京駅 構内施設

参加者数:32名

内容

 ・運行管理施設およびダイヤについての説明および関連する質疑応答

 ・シミュレータを含む運輸所の見学および関連する質疑応答等

【3】委員会

本部会の運営に係る方針を決定するために、今年度は委員会を2回開催した。委員会の概要は以下のとおりである。

●第63回委員会(2016年度第1回 委員会)

日時:2016年12月7日(水) 16:30-18:00

場所:(公財)航空輸送技術研究センター(ATEC) 会議室

議題: 

・本年度活動状況

・第98回例会(公開講座)

・見学会

・今後の委員会・幹事会の予定

・事務局の交替(来年度から2年間JAL社が事務局業務を実施)

●第64回委員会(2016年度第2回 委員会)

日時:2017年3月9日(木)16:30-18:00

場所:(公財)航空輸送技術研究センター(ATEC) 会議室

議題:

・下期見学会について

・第99回例会(公開講座)について

・2016年度会計報告

・2016年度事業報告と2017年度事業計画

・2017年度事業計画

・第99回例会の準備

・今後の予定 / その他

その他、委員会および例会の活動準備等のため、2016年度は幹事会を4回開催した。

【4】部会ホームページの運営

インターネットホームページにより、非会員も含め多くの関係者に対して航空人間工学への理解・関心を深めることに貢献した。例会の申し込みはホームページから行えるようになっており、広く周知できることで、今年度の活動においては非会員からの参加申し込みも多数いただいた。

(3)成果及び展望

 本年度は「安全運航への新たなアプローチ」をテーマに、例会では講演を通して、脳波を用いたワークロード評価に基づく研究、ヘリコプターを活用した災害救難活動におけるヘリコプター動態管理システムの運用、Upset Prevention & Recovery Training の世界動向と本邦の準備、航空安全を目指してA350に導入された新技術について参加者間でそれらの知見を共有し、理解を深めることができた。

 また、施設見学では東海旅客鉄道株式会社 様に自社の運行管理施設、教育・訓練施設の見学を実施させていただき、安全運行を担保するための活動の紹介をいただくとともに関連する意見交換を実施することによりヒューマンファクターに注目した安全面の向上の重要性を関係者で再認識・共有できたものと考える。





以 上