活動計画・報告

2025年度 活動計画

(1) テーマ

航空人間工学に関する知識の普及、情報の共有化を目的として、他分野を含む幅広いヒューマンファクター研究にかかわる進展、事故事例から得た人間特性及びヒューマンマシンインターフェイスに関する事故防止方策の動向を分析検討する。

(2) 手段/方法

【1】研究例会の開催

日時:2025年6月18日(水) 13:00-17:00予定
場所:東京都品川区 野村不動産天王洲ビル 2階ホール(ウイングホール)
講演:航空安全に関するテーマを予定

【2】施設見学会の実施

ヒューマンファクターや各企業による安全への取り組みなどを介し、学び・知見を得ることを目的に、施設見学会を計画・実施する。可能な限り、一般公開していない施設・場所を対象とする。また、人間工学に関する基本知識の学習、他研究部会の講演、イベントへの参加なども検討する。

【3】部会ホームページの運営

インターネットを使った部会ホームページを活用して当研究部会の活動内容を広く周知するとともに、活動案内の掲示や会員からの参加申し込みに活用する。また、例会講演資料の電子化への対応の利便性を向上させる。

【4】委員会・幹事会の開催

幹事会社が変更されるので、引き継ぎを行い、滞りのない委員会及び幹事会運営を行う。部会活動を円滑に行うとともに、会員の意見を部会活動に反映させるよう努める。対面式・オンライン形式の両方を活用し、効率化をはかる。

【5】部会活動条件の実施計画

学会誌への投稿、または学会の全国大会または支部大会での発表について検討、実施する。

(3) 期待される成果

例会(公開講座)及び見学会の活動を通じ、航空安全の推進に関わる官・民・学の関係者が交流する場を当部会が提供する。関係者がお互い情報を共有し、議論を行うことや、新たな人脈を構築することで航空人間工学や航空安全技術に関する動向等の知見獲得が可能となり、航空の安全の推進へ大きく貢献できるものと考える。


2024年度 活動報告

(1) テーマ

航空人間工学に関する知識の普及、情報の共有化を目的として、本年度は、他分野を含む幅広いヒューマンファクター研究にかかわる進展、事故事例から得た人間特性及びヒューマンマシンインターフェイスに関する事故防止方策の動向を分析検討する。

(2) 手段/方法

【1】第105回 例会(公開講座)

前年同様以下内容で例会を開催した。

<例会概要>
日時2024年7月9日(火)13:00-17:10
形式対面式
場所野村不動産天王洲ビル2階ウイングホール
講演
内容
1.「ドローン・空飛ぶクルマ等の次世代航空モビリティに係る環境整備」
JCAB 池田 拓郎 様
2. 「空飛ぶクルマの取り組み〜2025大阪・関西万博そして社会実装を目指して〜」 
JAL 関 遼 様
3. 「空飛ぶクルマの運航管理システムの開発」 
JAXA 飯島 朋子 様
4. 「タービュランスによる客室内負傷リスク低減に向けて」 
ANA 川元 淳一郎 様、中尾 雅代 様
参加人数109名

【2】施設見学会

昨年度は航空業界、2022 年度は自動車業界、(2020 年、2021 年は新型コロナウィルス感染により未実施)と航空以外の他業界も含め、施設見学を行ってきた。今年度は、例会での講演内容とも関連する内容の企業団体(ドローン関連、航空医学実験隊)の施設見学も検討したが、調整の結果、鉄道を中心とする交通インフラ工事を手掛ける鉄建建設株式会社の建設技術総合センターの研修施設の見学を実施した。受け入れ人員の関係から航空人間工学部会の委員、幹事およびその所属会社で募集を行った。

日時2025年2月6日(木)
場所鉄建建設株式会社 建設技術総合センター(研修・研究開発施設、千葉県成田市)
見学内容鉄道インフラ施工研修施設
参加人数11名

【3】部会ホームページの運営

インターネットを使った部会ホームページを活用して当部会の活動内容を広く周知するとともに、活動案内の掲示を行った。また、今年度セキュリティ向上、サイト編集の容易化からホームページのリニューアルを行った。また例会(公開講座)での講演資料については、ホームページからのダウンロードを基本とし、希望者がいれば、例会後でも講演資料の提供が可能となった。

【4】委員会・幹事会の開催

A. 委員会

今年度は、3回の委員会を開催し、年度の計画、実施、次年度の計画などの決議を行った。

<1> 第80回委員会(2024年5月28日、10:30-12:00)、Zoomによるオンライン形式

議題:
・ 新任委員承認
・ 今年度の委員会メンバー確認、2024年度計画予定
・ 2024年度予算
・ 第105回例会(公開講座)開催準備確認
・ 例会冊子電子化
・ 部会活動条件の実施について
・ 今後の予定

<2> 第81回委員会(2024年11月26日、10:30-12:00)、Zoomによるオンライン形式

議題:
・新任委員承認、次期部会長選任
・2024年度収支状況
・第105回例会(公開講座)開催報告と振り返り
・第106回例会(公開講座)に向けた準備
・施設見学会について
・部会継続条件の実施状況
・今後の予定

<3> 第82回委員会(2025年3月25日、10:30-11:00)、Zoomによるオンライン形式

議題:
・施設見学会振り返り
・第106回例会(公開講座)開催準備
・例会冊子の電子化について
・2024年度事業報告・2025年度事業計画
・幹事会社交代
・今後の予定

B. 幹事会

3回(5、11、3月)開催

幹事会を開催し、例会及び見学会の開催可否や形式等について議論を行い、部会活動を円滑に進めるとともに、会員の意見を部会活動に反映させることができた。

(3) 成果・問題点・展望

今年度も対面を基本とする活動を実施することができた。例会(公開講座)では、テーマをAdvanced Air Mobikity とTurbuelence に絞り多数の方に参加していただき関心の高さを実感した。講演に対する活発な質疑、会場での会員同士の会話、情報共有が行われている様子がうかがわれた。

施設見学会では、鉄建建設の技術安全総合センターで鉄道インフラにおける安全教育、鉄道の安全システムについて学ばせていただき、安全と品質そして技術の連携に重きを置いていることを学んだ。

ホームページの運営では、セキュリティ、見やすさを考えたレイアウトに変更し、例会での貴重な講演資料については、サーバー内で管理ができるようになり、また紙での印刷を減らし環境破壊に貢献する対応が図れた。

今後の課題として、幹事社、委員が減少傾向にあるため、例会、施設見学会を通し活動、目的の周知を図り一緒に活動いただける団体を取り込んで行く。

以上